2016年6月10日金曜日

森羅万象




【宇宙の物は、全て天地の恵み『気』を受けて生成したものの考え方。
天から恵みの日の光が注ぎ、雨が降ると山に草木が、野に穀物が生じる。
そこから鳥や獣や人が誕生しました。
日も月も、雨も露も、山も川も、草木も鳥獣も、魚も、天地万物は森羅万象ことごとく天地の気を受けて生じたものです。】

人は天地の心である。
中国古代思想、全てのものは天地から生まれて天地に消えてゆきます。
古代の聖人と言われた方々の境地は大宇宙である太極と小宇宙である人の共存調和。
慈悲深い思想にあらためて書物の中味を学ぶ事をしなければ。失ってる事が多すぎる。
あわただしく過ぎる日常、『人は何のために生きているか?』『生きているとは人生を満たすため』とか。

太極拳も自然随順 、太極拳の形である套路も勝手な解釈ではいけない。
伝統太極拳套路の構成内容は幼年期、少年期、青年期、壮年期、老年期、起承転結で結ばれているかに思える。
『太極は陰陽の母なり』で始まる、幼子のような柔らかく弾力ある体を求めてこそ元気を頂ける。
戦後直ぐに誕生した私でさえこの大きな環境変化はいつの間にか、忘れてしまっている。
世の中便利に成った。その中で失ったものも多い。
一番失いつつあるのが日本人の心かもしれない。
黙々と独り太極を演じる時、その空間が救われる時かもしれない。

人の考え方それぞれ、年長になってもそれなりに太極拳を捨てないでご自身に合わせて努力してほしいと思います。
ゆっくり ゆっくり 老いを感じながら楽しんで頂きたい。

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