福岡研究会の平井女史からの自然療法について、前回は生姜湿布でした。今回は「大根」についてです。
大根は、汚れや毒を吸着して外へ出してくれる作用があります。
よく、下手な役者の事を「大根役者」と言いますが、それは「アタらない」からそう
言われているそうですよ。
なんにおいてもそうですが、細かいことは諸説あって、教えた人の解釈だとか方針に
よって、分量や用法が違うようですが、
私は、自分の恩師から教わったお手当てに基づいて書きます。
「第一大根湯」
最も強力な解熱剤、発汗剤として効果があります。熱のある風に有効で、また肉魚の
毒消し効果がるとされます。
毒素を吸着し余分なものを分解する大根、抗炎作用のある生姜、血行をうながす醤油
が相乗効果を発揮します。
効果的な症状としては、
かぜの高熱、急性腎盂腎炎、急性膀胱炎、急性中耳炎、耳鳴り、腰痛・肩こり
(右)、じんましん、アトピーのかゆみ、鼻炎、
動物性タンパク質やニコチンの解毒など。
【材料】
大根おろし 盃3杯、
生姜おろし 大根の1割、
純正醤油 盃1.5杯〜2杯、
熱い番茶 約400cc
材料をすべて合わせて熱いうちに一気に飲みます。
汗が出るまで繰り返します。
虚弱な人、心臓病、貧血など陰性の症状があるかたは使用しないか、醤油の分量を増
やしてできるだけ陽性にして飲んだほうがよいそうです。
「第二大根湯」
前立腺肥大、慢性腎臓病、膀胱炎などで、尿が濃くて出が悪いときに利尿剤として使
用します。
尿管結石、むくみ、二日酔いなど。
【材料】
大根おろし汁 盃1杯
自然塩 2%
湯 盃2杯
大根おろし汁と湯をさっと煮たて、塩を加えて熱いうちに飲みます。
大根おろしの繊維は腸に、汁は腎臓に効果的と言われています。
理由を書き始めると長くなるので簡単に言うと、
陰陽五行では、大腸・肺が疲れると、リンパ管が詰まり、上記のような不快症状と
なって表れると解釈します。
なので、大腸にたまった汚れや毒を取り除きましょうということなのです。
私自身、第一大根湯はよく使います。
はっきりいって、味は最悪です、量も拷問なみです(笑)
でも、必要だと感じたときにこれを飲んで、厚着してお布団にもぐりこんで、たくさ
ん汗をかくと、翌朝はすっきりします。
市販のお薬は、症状を押し込むことを目的に作られているような気がしますが、本
来、悪いものは外に出さなければ根本は改善しないと思います。
この症状にはこれ、あれにはあれ、という対処はいろいろあって、「これは何に効く
の?」という聞かれ方もします。
根本的な法則はありますが、絶対的なものはなく、一番の判断材料は自分の感覚だと
思います。
その感覚は、私達には当然に備わっているもので、お手当が大事なのではなく、その
感覚がうずもれないように、
日頃の生活に気を付けることが大事だと思います。
私達の日常でも、豚の生姜焼き、焼き魚に大根おろし、鰹のたたきに生姜、などと組
み合わせて食していますし、
身体もそれを美味しいと思うのは、やはり自然の摂理なのだと思います。
動物は、体調が悪いときには食べないですし、お腹を壊したときには土や草を食べて
外に出そうとしています。
太極拳のように、自分の感覚を大事にする運動は、すばらしいと思います。
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